"FOR THE YOUNG AND THE YOUNG AT HEART"はVANの永遠のスローガン セビロヤ常務森本氏/カントリー・オンライン編集長堀之内/セビロヤ店長山田氏

VANの古典本「TAKE IVY」
■トラッドとはひとつの生き方であるということを日本人に示してくれたのは、VANの創始者である石津健介さんだ。戦後間もない1951年のことである。筆者を含め、このサイトのユーザーの多くはまだ生まれていなかったに違いない。■それから半世紀が過ぎ、幾多の変遷を経て尚VANは健在だ。それどころかこの服は、ジェネレーションギャップの広がるこの世の中で世代を超えて支持され続け、今尚VANボーイズを生み続けている。その年齢は下は20代後半、上は70代に手が届く。■VANが教えてくれたこと−それは「人に媚びず品格を落とさず、自分自身のカッコイイ気分を着る」という服装の王道だ。石津さんはそれを「悠貧ダンディズム」と呼んだ。まさに言い得て妙である。なぜなら、トラッドの服を着ることは、金儲けや物質主義にとらわれず悠々と自由に志を持って生きることの象徴に他ならないからだ。トラッドは、着る人間にそういう生き方の幸福な気分を思い起こさせてくれる服なのである。

■広島市中区本通りで75年の歴史を誇るトラッドショップ「セビロヤ」が、春まだ浅き2月24(土)・25(日)の週末の2日間、「集まれVNファン OLD BOY’S」と題して往年のVANの懐かしいアイテムや雑誌・ポスター・ノベルティなどを集めた企画フェアを催した。
自らもトラッドをこよなく愛するカントリー・オンライン編集長堀之内は店長の山田氏と常務森沢氏を訪ねたが、集まった老若男女のトラッドボーイズ&ガールズとともにしばし取材も忘れて「おお、このマドラスチェックのレインコート、あったあった」などと感嘆符を連発しつつ至福のひとときを過ごす。あの夜、みんなふだんは見せることのない本当に嬉しそうな笑顔に戻っていたなあ。
創業75年の広島のトラッドの老舗・(株)セビロヤ
この日集まったVANボーイズ&ガールズは20代から60代まで
セビロヤ店長山田氏と談笑するカントリー・オンライン編集長堀之内

トラッドストーリーは、続く。
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