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■トラッドとはひとつの生き方であるということを日本人に示してくれたのは、VANの創始者である石津健介さんだ。戦後間もない1951年のことである。筆者を含め、このサイトのユーザーの多くはまだ生まれていなかったに違いない。■それから半世紀が過ぎ、幾多の変遷を経て尚VANは健在だ。それどころかこの服は、ジェネレーションギャップの広がるこの世の中で世代を超えて支持され続け、今尚VANボーイズを生み続けている。その年齢は下は20代後半、上は70代に手が届く。■VANが教えてくれたこと−それは「人に媚びず品格を落とさず、自分自身のカッコイイ気分を着る」という服装の王道だ。石津さんはそれを「悠貧ダンディズム」と呼んだ。まさに言い得て妙である。なぜなら、トラッドの服を着ることは、金儲けや物質主義にとらわれず悠々と自由に志を持って生きることの象徴に他ならないからだ。トラッドは、着る人間にそういう生き方の幸福な気分を思い起こさせてくれる服なのである。 | ||
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トラッドストーリーは、続く。 | |||
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